
バスケットボールBリーグB1の激闘が進行中だ。12月14日、札幌市の北海きたえーるで行われた試合で、レバンガ北海道が富山グラウジーズとの白熱の戦いを制し、実にクラブ史上記録的な12連勝を達成した。この試合は最後の最後まで目が離せない展開となり、激しいプレッシャーの中、レバンガは驚異的な逆転劇を演出した。
試合は序盤から接戦が予想されたが、レバンガは前日の試合で過去最多109得点を叩き出した勢いをそのまま引き継ぎたいところだった。しかし、富山のテクニカルなプレーに苦しみ、第三クオーター終了時点ではわずか1ポイントのビハインド。苦しい展開が続く中、チームの士気も低下しかけていた。しかし、終盤のドラマはこれから始まる。
残り1分58秒、富永啓生選手(24)の果敢な突破が試合を大きく変える。彼は相手のパスをカットし、自らドリブルを開始。だが、富山の岡田雄三選手(29)によってファウルを受け、フリースローのチャンスを得る。この瞬間、会場に詰めかけた6000人ものファンからの大歓声が響き渡り、選手たちの士気を引き上げる。きっとファンの応援が勝利をもたらす。そんな期待感が漂っていた。
続く48秒、依然4点のビハインドという状況で、キャプテン・ケビン・ジョーンズ選手(36)が3点シュートを決め、ついに試合の流れを変える。チーム全体に自信を与えるその一打がレバンガを1点差まで迫らせる。興奮の瞬間、会場が再び一体となる。選手たちの気合がさらに高まる中、残り20秒が過ぎようとする。
その直後、守備リバウンドに成功した市場脩斗選手(22)がボールを奪い、パスを富永選手に放つ。彼はその瞬間を見逃さず、ドワイト・ラモス選手(27)の指示通りにゴールに走り出す。そして、富永選手のロングパスを受けたラモス選手は、残り5秒で劇的なダンクシュートを決め、レバンガが逆転を果たした瞬間、会場は爆発的な歓声に包まれた。
この勝利によってレバンガ北海道はクラブ記録を更新する12連勝をマークし、勝率で並んでいた宇都宮ブレックスが敗れたことにより、今季初めて東地区の2位に浮上した。この快挙は、選手とファンの絆によって支えられたものであり、ドワイト・ラモス選手は試合後、「今日の勝利は6,000人を超えるファンの皆さんのおかげでつかむことができた」とコメント。彼の言葉からは感謝と興奮が渦巻いていた。
彼はまた、「4シーズン目を迎えた今、今シーズンがこれまでで一番良い内容だと感じている。毎試合を大切に戦い、チャンピオンシップに向けて挑戦し続けたい」と語った。レバンガ北海道は今、チーム一丸となって新たな目標に向かって進み始めている。
試合の結果はレバンガ北海道88-87富山グラウジーズ。各クオーターのスコアを見ても接戦が続いていたことが伺える。第1クオーターでは26-20、第2クオーター18-25、第3クオーター24-24、第4クオーター20-18と、まさに最後の最後まで手に汗握る展開だった。
この劇的な勝利により、レバンガ北海道は今後も注目を集める存在となる。ファンはその熱意を持ってさらなる応援を続け、選手たちもその期待に応えるべく全力を尽くすだろう。Bリーグの舞台で、レバンガ北海道は今、確実に素晴らしい記憶を刻み込んでいる。ファン、選手、全ての関係者が一体となったその瞬間が、今後の試合でも引き続き続くことを期待せずにはいられない。此度の勝利が彼らにもたらす未来は、果たしてどのようなものになるのか。興奮と期待が交錯する展開に目が離せない。