
2023年12月12日午前11時44分、緊急速報が鳴り響く中、青森県東方沖を震源とするマグニチュード6.9の地震が発生しました。この地震は、北海道の函館市を中心に、太平洋沿岸の広範囲にわたって震度4を記録。津波注意報が発表され、驚いた住民らはすぐに避難行動を開始しました。えりも町庶野では、わずか35分後の午後0時35分に20センチの津波も観測され、さらなる警戒が求められています。
今回の震源は、わずか数日前の8日に発生した地震と非常に近い位置にあり、後発地震注意情報が発表されている中でのこの出来事。北海道大学・地震火山研究観測センターの高橋浩晃教授によれば、「大きな地震が起きると、必ず余震が続く。今回の地震も、そうした余震の一つでありながら、その規模は十分とは言えない」とのことで、今後の余震やさらなる大規模地震への警戒が引き続き求められています。
危機感を示す高橋教授は、さらに誰もが耳を傾けるべき重要な警告を発しました。「今回の地震は、地殻に蓄えられた膨大なエネルギーに対してあまりにも小さすぎる。200回もの地震が起こらなければ、このエネルギーは解放されない。」この発言は、ただの地震に終わることのない恐ろしい可能性を示唆しています。
特に、過去の大震災を糧にしなければならない時期です。東日本大震災では、初めの地震よりもその後の地震の方が大きな被害をもたらしました。「100回に1回の可能性でも大きな地震が起これば、甚大な被害が発生する。」高橋教授のこの言葉は、多くの家族や地域の安全を脅かす切実な警告といえるでしょう。
現地では、不安を抱える市民が集まり、避難場所での待機を余儀なくされています。防災意識が高まる中、各自治体は市民に対し、今後数日間の非常事態への備えを再三にわたって呼びかけています。自宅での備蓄や避難経路の確認など、準備を怠らないことが今まで以上に重要です。
今後、さらなる地震が起こる避けられない可能性を考慮し、地域コミュニティや家族での話し合いを進めることが求められています。地震の発生はいつどこで起こるかわからず、今まさに静かに蓄えられたエネルギーが膨張しているのです。私たちの注意深い行動が、未来の悲劇を防ぐ鍵となるでしょう。
道内の住民は、引き続き最新情報に注意を払い、警戒を怠ることのないようにしましょう。まさに今、私たちのすぐそばで起ころうとしている危機に対する認識を深め、日常生活の中でどのように備えていくべきかを真剣に考えていく必要があるのです。
