
反戦の声がタブー視される日本で、山本恵里伽アナウンサーが直面した理不尽な炎上騒動が波紋を呼んでいる。彼女は、日中の平和と対話を求める学生たちの集会を取材し、「反戦は当たり前のこと」と率直な意見を述べた。しかし、その言葉がネット上での攻撃の標的となり、賛同と批判が交錯する事態に発展した。
山本アナは、首相官邸前での集会で多くの学生がカメラの前で意見を言うことを避けたと報告し、「反戦」や「世界平和」といった言葉が言いづらい空気があることにショックを受けたと語った。この発言が放送されると、SNS上では心ない中傷が飛び交い、彼女だけが個人攻撃の対象となっている。
番組では、岸田首相の台湾有事発言が引き金となった日中関係の悪化を詳しく取り上げ、共演者の村瀬キャスターも政権の姿勢を厳しく批判した。しかし、なぜか山本アナのコメントだけが強烈に反発を受けている。
実は彼女が炎上の標的となったのは今回が初めてではなく、過去にも同様の構図があった。特に2025年の参議院選挙を前にした外国人政策の特集でも、彼女は批判にさらされた。現場を取材するアナウンサーとしての素直な所感が、政治的スタンスとして誤解され、攻撃の矛先となっている。
この不条理な状況は、報道の自由や表現の自由が脅かされる危険性を浮き彫りにしている。反戦の声がタブー視される中、山本アナの発言がどのように受け止められるのか、今後の展開に注目が集まる。