Title: 「どこから撃つか考えていたら真後ろにいた警備が横に移動したので偶然に思えない何かがあると思った」と山上被告 銃を撃った時「なるべく何も考えず」 安倍元総理銃撃・殺害事件裁判 被告人質問で語る
緊迫した法廷の場で、安倍元総理を手製の銃で撃って殺害した山上徹也被告(45)が語った衝撃の証言が、重大な注目を集めている。2022年の事件以来、国中が揺れ動いているこの銃撃事件の裁判員裁判が、今日2日に行われた第三回目の被告人質問において、山上被告はその胸中を語った。「どこから撃つか、横からがいいか、前からがいいかと考えていたら、警備が横に移動したので、これは何か偶然には思えない何かがあると思いました」。この一言は、安倍元総理の命を奪った恐ろしい瞬間の背景を描き出すものだ。 山上被告は、事件の発生時、安倍元総理の登場に対して「本当に来たんだなと思いました」と語った。その反応は、安倍元総理の演説が始まる直前の緊張感を物語っており、彼の心の内を覗き見ることができるようだ。彼は、攻撃のタイミングを見計らいながら、周囲の警備の動向に注意を払っていた。そして、「真後ろにいた警備が横に移動した」という運命的な瞬間に、なぜか偶然だとは思えない何かを感じ取ったという。この発言には、背筋を凍らせるような緊迫感が漂っている。 さらに山上被告は、銃を撃つ際の心構えについても語った。「本で、『(射撃の)心得はなるべく無心であること』とあったので、なるべく何も考えずに撃つようにしていた」。法廷で語られたこの言葉は、事件の非情さを際立たせるものであり、彼がどれほどの冷静さを保っていたのかを伺わせる。しかし、それは果たして正気の沙汰なのか。心の奥底にあるものは決して無心であったとは言い難いのではないか。この発言には、聴衆の心に深い疑念を残す。 検察側は、事件当時の周囲の反応について詳細を尋ねると、山上被告は「いつもと変わりないように思った。非常に大きな銃声がするので奇妙だった」と回答した。この言葉からも、撃った本人の心情に対する深い疑問が浮かび上がる。果たして、彼は何を感じ、何を考えていたのか。周囲の人々が恐怖に怯えていた一方で、山上被告には一体どのような感覚が支配していたのかが、この証言からは伺えない。 取り押さえられた際に、「当たったか」と言ったという証言についても触れると、山上被告は「直後にどういう状況か分からず取り押さえられたので、状況を確認したかった」と述べた。混乱の中で得られた安静さの裏には、自己の行為に対する何かがあったのかもしれない。「1発目、2発目を撃った時の気持ちは?」との問いには、「射撃の何かの本で、心得はなるべく無心であることとあったので、なるべく何も考えずに撃つようにしていた」と繰り返した。 この事件は、日本社会の根深い問題を浮き彫りにするものであり、国民はその真相を探り続けている。安倍元総理の殺害という特異な事件は、未だにその傷跡を癒すことができず、多くの人々にとっては恐怖の象徴である。時が経つにつれて、この事件に対する全国的な理解が進まない限り、社会は安定することはないだろう。 現在、法廷では次の証人尋問が待たれており、その内容が今後どのように展開していくのか、ますます目が離せない状況だ。この裁判が、安倍元総理の死に対する真実を明らかにするための重要な一歩となることを願うばかりである。緊迫した状況が続く中、国民はこの裁判の行方を見守っていく必要がある。
